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小林 慎和

Noritaka Kobayashi

連続起業家

ブロックチェーン事業で日本発の革命を巻き起こす!

世界に出て初めて痛感した自身の現在地

原体験は大きく2つあります。
1つは小さい子供の頃と2つ目は社会人になってからですね。

1つ目は海外に初めて行った時のことですね。
17歳の時にドイツに行ったのですが、英語が全く喋れなくて、現地で仲良くなった同世代の女の子と喋っていても「Thank you」「It's Fine」「It’s Rain」の3つで終わり..という状況で。
中1~高2で5年間勉強してその程度の英語のレベルにショックを受けて、海外でもっと仕事をできるようになるためには、英語を身に付けて海外にいかないといけない、と思いました。

2つ目は33歳の時、ソーラーランタンを配るNPOプロジェクトでインドの人口2000人ぐらいの村に行ったんですけど、村長の家に泊めてもらった翌日に村を散歩してたら1人のおじいさんが僕を呼び止めて「Japan」「Japanese」と言った後、「Japan Great!」と言われたんですよね、ただ、そのおじいさんが手に持ってたのが実はNokia(フィンランドの企業)の携帯で (笑)
それはショックだったのですけど、ともかく「 JAPAN great」 というのを無電化村のおじいさんが英語の片言で日本人に言ってくれるくらいの日本の凄さに感銘を受けて、自分はまだまだグローバルで活躍する力がなかったので、海外でもっとやらないといけないんだと決意をしました。

この2つが原体験としてあって、
世界のどこであっても通用する人間にならなければ、と強く思いました。
くじけそうになったらこの二つを思い出すようにしています。

海外では日本では考えられない修羅場に遭遇する

これまで5社くらい海外で会社を作って事業をやっていたのですけど、一番の修羅場はよくある「異文化コミュニケーション」ですね。
日本で当たり前のことが海外では全然違う、これは本当によく起こります。たとえば、飲食店のビジネスをしてた時に設計を現地の建築の会社に頼んでいて、配置があって、設計があって、こっちがホール・客室・キッチンで、天井にはダクトがあって..とあったら、総合的に設置の位置を判断して設計するのは当たり前だと思うのですけど、工事に入る前の日の夜中になって 、ダクトとグリルの位置が30センチずれていることに私が気づくことがありました。
翌日工事に着工するので、役員が設計図を見ながら消防の検査に来るのですが、夜中なので建築士・デザイナーも寝てるし、誰が修正するのか?となって、そこから一生懸命CADのソフトダウンロードして自分で修正するといったこともありました。そのように普通は発生しない致命的な間違いが異文化では起こります。

また、シンガポールで作った会社が2社ありましたが、両方とも創業して半年以内に中国の企業に訴えられました。かれこれそのようなレターを5通くらい貰いました。
ブランドを無断でつかってるという難癖なんですけど、中国は松坂牛も商標登録していて、松坂牛を売ることができない、ということがあったように、うちの会社のような出来たばかりのベンチャーでまだ10人もいないような会社を遠く中国から訴えて、レターが来るんですよ。でも絶対に違反を犯していないので、無視してます。動じないことが重要だと思います。

行動力を身に付けるには・・行動したらいいんですよ(笑)

私のところに訪ねてくる若者でよくあるのですが、「私にはやりたいことがあります」「そのため準備しています」というのですけど、なぜ「やりたいこと」をするために「準備」が必要になるのか不思議ですね。

すぐに「やりたいこと」を始めればいい、と彼らに言ったら、「やりたいこと」をするために「準備」をしないと難しいと言います。
では、なぜその「準備」が必要なの?と尋ねたら、自分が未熟だからです、というのです。
では、未熟な自分が考えた「準備」が本当に必要なの?と尋ねたら、みんなハッとします。

未熟な自分が考えた通り道をなぜ通ろうとするのか?わたしは「要らない」と思います。
自分が未熟だと思うのであれば、自分が思う道筋も絶対に未熟なんですよ。
試験勉強をしないで試験を受けたっていい。起業も初めてのことばかりなので、起業の準備してから起業はしないのです。
起業をして初めて起業したことになる。だから、行動力を身に付けるにはとにかく1回やったらいいんですよね、アホなことでもいいので 笑
そうしたら行動力が身につくのだと私は思います。

ブロックチェーン事業で世界に打って出る

現在は日本で株式会社LastRootsという会社を経営しています。

それまではシンガポールに住んで会社を何社か経営していたのですが、シンガポールで5年間会社を経営して強烈に実感としてあったのは、シンガポールのような規模が小さい国でスケールアウトするにはマレーシアやインドネシアに海外展開しなければならず、そのスピード感に満足はできないということでした。

5年間で海外で生き残っていく力を身に付けたと実感したので、1回日本に帰って日本で起業してみようと決意して動き始めました。
株式会社LastRootsの事業内容としては、「ブロックチェーン・仮想通貨」となります。
インターネット革命以来の革命と言われているブロックチェーン革命の流れを逃したら、次は10年後、20年後の大きな流れを待たなければなりません。その機を逃さず、日本発でブロックチェーン・仮想通貨の業界で世界に打って出たい、という気持ちでチャレンジしています。

インタビュー動画

小林 慎和

大阪大学大学院修了。Columbia business school executive education certificate 大学卒業後、野村総合研究所にて9年経営コンサルタントに従事。専門産業はモバイル、IT、エレクトロニクス。新規事業立ち上げ、買収、海外展開などを担う。
2012年シンガポールにて起業。1社目Diixiは、イノベーションイベントのプロデュース、海外展開のM&A、アライアンス支援のコンサルティングに従事。
2016年、ブロックチェーンのスタートアップ創業のため、東京に帰国し、株式会社LastRootsを起業。

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