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柴田 巌

Iwao Shibata

グローバルリーダー

自分が積み上げてきたことを全て捨て去る覚悟の先にあるもの

大切なのは自分がやってみたいと思えるか

これまでのキャリアを振り返ってみると、僕の場合は、特にずっと長い時間軸で共通したゴールがあるわけではなくて、その時その時に自分がやってみたいと思ったことをひたすらやってきたと、こういう人生なのかなと思います。

一度きりの人生で充実した時間を得るために、あえて寄り道をする

人間である以上、いつか必ず死ぬわけで、何十年かの時間があって、その中で、ある意味人間は死んでいくというのがゴールだとしたら、そのゴールにたどり着くまでの工程において、人と同じ事をやるよりも、いろんな寄り道をして、いろんな経験をして、そこで躓いたり、転んだり、怪我したり、泣いたり、笑ったりしながら、充実した時間を過ごしたい。
同じ事をずっとやっていたら、人間誰でも飽きていきますから、新しいチャレンジをする。新しいステージに行った以上は、そこで自分のゴールを設定して、1日でも早くそこにたどり着きたい。振り返ってみるとそんな感じの人生でした。

自分が積み上げてきたことを全て捨て去る覚悟が持てた

私の場合は大学では工学部の建築学科に入学して、修士の課程に行って、工学修士を取って、だけど、就職した先はシステムインテグレーションのコンサルティング会社だったので、大学で学んだことは基本的にあんまり通用しない環境でした。つまり、一回そこでそれまでの学びを捨てたわけですよね。

そして、就職をした会社で、一通りのノウハウは身につけたわけですけれど、また、アメリカに行きたいという目標の方が天秤にかけてみたら大きくなっていたので、そのキャリアも捨て別の道を選びました。そして、ビジネススクールにいって、戻ってきて、1年ほど別のコンサルティングファームに勤めたのですが、その後、会社を起業しました。

やりたいことがあったので、それまで続けたことを一回ぶちってこう切る、そういう経験を結果的に積んできたので、積み上げてきた物を捨てて、また新しいことに挑戦するということを経験してきました。もちろん、始めは小さなものからでしたが、そうした経験があったからこそ、過去に積み上げてきた貯金を無くすという事に対する決断力が身についたし、それから、実際にその変化の前後でどういったことがおきたのか、またおきるのかという事に対する知見や経験値が積みあがっていったから、少しずつ大きなことを捨てるための覚悟が持てるようになりました。

社会に対して貢献し続ける

僕の場合は、生きている以上、社会に対して貢献し続ける。つまり、自分という人間の存在する意味が社会においてある。それから人と同じ人生ではなく、自分の意志で選んだ、人生のパスを歩みたい。

それはどんなに曲がりくねった道であってもいい変わりに、その時々で自分が充実した時間を過ごし続けたい。充実した時間というは、自分が本当にやりたいなと思えることに取り組み、やっていることが社会にとって、何でも良いいから価値がある。そういう人生を歩みたいと思っています。

そういうゴールの設定があるから、寄り道をすることはむしろポジティブなことだし。それから、同じ事をずっとする必要性はないですし、今まで積み上げた物を一旦ゼロクリアしなければ、チャレンジできないステージというのは世の中にたくさんありますから。やはり自分の人生をどう生きるのか、それから、どういうゴール設定をするのかによって生き方っていうのは変わってくるかなって思いますね。

踏み出す前に悩むより、やってみてもがく重要性

自分が一所懸命取り組む、自分ができる最大の努力をして取り組んでいる限り、なんらかの道は開けますし、罵詈雑言を浴びせる人もいるいっぽうで、寄り添ってくれる方も出てきます。

それは、一度しか開けるチャンスが無い扉が目の前にあるとして、一歩踏み出すのか開けないかの選択を迫られたときに、これまで積み上げてきた物を全部ゼロクリアしたとしても、一旦マイナスになるかもしれないけれど、その扉を開けてみて、踏み込んで、そこで必死に努力をして、自分ができうる最大限の事をし続けている限り、そんなに変なことは起きない場合が多いです。

なので、未知の領域に踏み込んでみるっていうことについて、僕の経験からは、やる前にいろいろと思い悩むよりも、その時間とエネルギーがあるのだったら、ドアを開けて、踏み込んでみて、行動を起こしながら、思い悩むほうが、充実した時間になるし、むしろそこで、失敗やたくさんの悲しいこと、または上手くいかないことを経験した、その経験値こそが、将来、より大きなドアを開けて、より大きな世界を踏み込む決断ができる少しだけの足場って言うか、階段になるんじゃないかなと感じています。

これからのグローバルリーダーに必要な素養とは

自分の目標をしっかり持っている。それから、どんなときにも誠実にフェアに言動することができる。それから、世の中には色んな人がいますから、そういった多様性、ダイバーシティに対して、許容することができるオープンマインドな視点を持っている。そして、仲間や友だちや家族を大切にすることができる。

というような、人間としてどういう国籍の人であったとしても、当たり前だと思えることを当たり前にたとえどんな国にいても、どういう局面に晒されたとしても、どういう悩みや問題をプライベートで自分の体内に抱えていても、当たり前のことを当たり前にし続けることができる。そういう人だと思いますね。

インタビュー動画

柴田 巌

ビジネス・ブレークスルー大学
事務総長

Andersen Consulting、Booz Allen & Hamilton、(株)大前・アンド・アソシエーツ等を経て、1998年5月、インターネット事業を手がける㈱エブリデイ・ドット・コムを設立。その後、(株)エブリデイ・ドット・コム代表取締役、オレンジライフ㈱代表取締役、㈱旬工房代表取締役等を歴任。
現在、(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長、ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授、2017年6月より事務総長に就任。青葉ジャパン・インターナショナルスクール理事長、JCQバイリンガル幼児園理事長、サマーヒル・インターナショナルスクール理事長、アオバ・ジャパンバイリンガルプリスクール理事長。

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