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椿 進

Susumu Tsubaki

アジア・アフリカビジネス
スペシャリスト

大成長時代に漕ぎ出せ!

上げ潮マーケットで自分の市場価値を上げよう

圧倒的に必要なのは海外です。BBT大学に興味を持つような人、BBT大学にいる人に考えてほしいのは、5~10年後に今の仕事を続ける場合と、新興国に乗り出して新しい経験をする場合と、どちらがあなたの価値を高めることになりますか?ということです。

海外に出るということが最大のポイントだと思います。現実を直視することが極めて大事です。人口が減る一方の日本で新しい成長をつくるには、これから伸びる新興国と一緒に成長する道を選ぶしかないと思います。今後、市場がもの凄い勢いで縮小する日本では売上が下がるのは当然です。日本企業もしくは個人として新興国に出て行き、上げ潮マーケットで共に成長する新しいモデルが必要です。

その時に求められる能力は語学だけではありません。海外で日本人として価値が出せるのかどうか、モノを作るにしても売るにしても、ビジネスとしてキッチリできるか、総合的なスキルが問われます。

インドでもアフリカでも現地でビジネスをしたら、素晴らしい経験になります。もし、今アフリカで5年間ビジネスをやっていましたと言えれば、それは凄いバリューです。そんな日本人はほとんどいないのですから。5年後、10年後には多くの日本企業がアフリカに進出するでしょうから、その時に5年の実務経験を持っている人は諸手を挙げて雇いたいのです。早く行動に移してほしい。そうでないといい仕事はどんどん取られちゃいますから。

新興国は10年で市場規模が2倍に!

圧倒的に伸びている国の方がビジネスチャンスは大きいです。市場が上げ潮になっていて毎年7%伸びている国であれば、10年でマーケットは倍になりますから、色々な機会が出てくるし、新しいチャンスもあるでしょう。

日本人にとって有利なのは、他の新興国は日本より何年か遅れて進んでいるということです。例えばアフリカ諸国であれば、GDPが1000ドルを超えて3000ドルに近づきつつありますが、これは日本でいうと1960年から70年代にあたります。このように日本人の目から見ると、新興国ではかつて日本が経験したことが今まさに起きているのです。次に何が来るのかわかるという意味で商機をつかみやすいと思います。

チャンスは意外なところに転がっています。今話しをしている私の写真をカメラマンさんが撮ってくれていますが、実は、少し前の中国には、日本のカメラマンにとって大チャンスがあったんですよ。日本の出版社が向こうで雑誌事業を立ち上げたのですが、ファッション分野などで商業レベルの写真が撮れるカメラマンが全然いなかった。もし、その頃にオフィスを構えていたら...ねぇ(笑)。結局、日本から連れて行くのではコストが合わないから、日本のカメラマンが現地に渡って技術を教えたけれど、彼らは次々に独立してしまった。これからは、インドやアフリカに目を向けると、企業にも個人にもそういうチャンスが転がっているでしょうね。

まずは踏み出すことが大事

今やっていることを突き詰めることが一番の近道です。今やっている仕事、営業から管理業務までいろいろありますが、それは国内外を問わず普遍的に扱うので、きっちり深堀りしてください。ただし、言われたことだけしかやらないとか、なんとなく先輩の真似をするのでは意味がないので、今のやり方をもっと良くするにはどうしたらよいか、もっと売れるようにするにはどうしたらよいかなど、自分で考えながら学ぶことが大切です。

もしくは、逆説的な話ですが、今学ぶものがなければ、一回世界に行ってみるのも良いでしょう。現地がどのようになっているかを自分の目で見て、実際にそこでいろいろとやってみることが最初の一歩になります。そうやって刺激を受けると、その国の言語を学ぼうという意欲も高まってくるので、まずは踏み出すことが大事です。

Girls, be ambitious; boys, be audacious!

若い人は、どうやったら良いか、どうやったら上手くいくかなど、やり方に意識が向きがちだと思います。ですが、私が根源として大事だと思うのは「アンビション」日本語で言えば「夢・情熱・野望・大志」これを持つこと、そして持ち続けることです。そのために、3つ実践して欲しいことがあります。

1つ目は、刺激を受け続けることです。先行者として実践をしている人にできるだけ接してください。そして、自分は何をしたいのかを自問自答することがとても大事です。2つ目は、自燃することです。これにはコツがあります。できる限り目標を毎日紙に書いてみることです。それから、公言することです。言うと実現します。軽く言ってはだめ。そうなるというイメージを持つところまで言い続けることです。そうするといろいろな人が助けてくれます。3つ目は、仲間をつくることです。一緒にビジネスをやっていく仲間もそうですし、自分にとってのメンターとしての仲間かもしれません。仲間に接することでインスパイアされて、エネルギーが出てきます。これら3つを実践して、自分のパッション、夢と情熱を持ち続けて欲しいと思います。

インタビュー動画

椿 進

Asia Africa Investment and Consulting(AAIC)代表パートナー
ボストンコンサルティンググループ(BCG)、パートナー・マネージングダイレクターとして、事業戦略、M&A戦略、新事業立ち上げ、グローバリゼーション等のプロジェクトを実施。2006年より上場会社代表取締役に就任。数社の社外取締役を歴任し、2008年に株式会社パンアジアパートナーズ(現AAIC)を創業。代表取締役社長/代表パート ナー就任。2014年には日本初のアフリカ専用ファンドの組成にかかわり、運営を実施。 執筆、講演多数。東京大学教養学部基礎科学第一学科卒。

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