BBT大学トップ > 教員紹介 > 教員ピックアップ インタビュー1

教員インタビュー01

Faculty interview 01

経営学部 教授 青野仲達(あおの ちゅうたつ)氏

English Composition
Business English Reading

世界を舞台に、自分の考えを伝えられる英語を!

ブランドづくりに注力、わずか3年で上場を達成。

――まず、先生の実務キャリアを教えてください。

青野大学卒業後にアメリカン・エキスプレスへ就職し、営業と企画を経験したのですが、外資特有の大規模な組織改造があったのを機に離職し、米国のビジネススクールに行きました。卒業後、米国人のクラスメートらと一緒にインターネット上で英会話のレッスンを提供するイングリッシュタウンという会社を1999年にボストンで創設しました。そこでの自分のミッションは、ネットで収益を上げるビジネスモデルをつくることと、最重要の市場である日本に支社をつくることでした。これらのミッションを実現した後、2003年にマンツーマン英会話のGABAに移り、3年後の2006年に代表取締役としてマザーズに上場を果たしました。現在は、大学の授業や企業の研修を通じて、実践的な英語習得法を指導しています。

――GABAを3年で上場させるために、重点的に取り組まれたことは何ですか?

青野ひと言で表現するなら「ブランドをつくる」ことです。ブランドは資源となって事業の成長を支えます。売上というのは、広告を打てば増える時期がありますが、広告を止めたら増えた分はなくなってしまいます。ブランドができているというのは、たとえば新しい生徒さんが現場の最前線にいるネイティブの先生や日本人スタッフが提供するサービスに心地よさを感じ、「予想以上に良かった」と思ってくれる状態ですね。それがあれば、広告がなくてもビジネスは育っていきます。ブランドづくりの鍵は経営理念です。この会社がどういう会社なのかという理念を自分たちでつくり、それを実現した3年間だったと思います。

――経営理念を一緒につくるためには、どのような活動をされましたか?

青野会社のビジョンやミッション、バリューは何かということを英語と日本語の両方で具体的な言葉にしていきました。当時のGABAは、社員約500人のうち100人以上が外国籍で、その他に1000人強のネイティブ講師がいるという状況で、当然「公用語」は英語です。これは英語でどう言うのか、その意図は英語で通じるのか、といったことを、部門を横断するチームの面々と一緒に細部まで話し合いました。やって良かったと思ったのは、「ここで仕事ができることを誇りに思える会社をつくってくれてありがとう」とネイティブの社員に言われたことですね。ネイティブの中には、英語を教えることにコンプレックスを持っている人もいます。母国語ですから、話して教えることができるのはある意味当然です。そうではなく、「この会社で働くことに誇りを感じる」と言ってくれたのです。そういう社員一人一人の思いがブランドに結晶していったのだと思います。

仕事で英語を使いこなすための「前提条件」。

――GABAを経て、自ら英語を指導することになった経緯は?

青野英会話のマーケットは、2000年代の前半は女性が7〜8割を占めていましたが、その後の数年で男女比が半々になるという大きな変化がありました。仕事で英語をやらなきゃいけないというニーズが急激に増えてきたのですが、その時に、大人になって英語をやらざるを得ないというのは、本来あるべき姿ではないと思ったのです。仕事で重たい責任を負いながら、英語を学び直すというのはとても効率が悪い。そうではなく、理想は社会人になった時点で「英語は問題ない」状態にしておくことです。世の中も英語学習のマーケットも変わっているのに、教育業界だけは変化しないからどんどん古くなっているのが現状です。しかし、社会人になる前が大事だからといって、幼稚園から英語教育を始めても意味がありません。重要なことは「いつから」ではなく「何を」です。大学で学ぶべき英語の内容が固まっていれば、高校や中学ではこういう準備が必要ということが決まります。大学でしっかり英語を学ぶことができれば社会に出てから困らない。その状況を実現するカリキュラムができれば、世の中は変わります。

--BBT大学の授業内容では、どのようなテーマを設定されているのですか?

青野仕事で英語を使う目的は、「自分の考えを整理して伝える」ことです。英語でもスポーツでも同じですが、勝つこと、つまり目的を達成するための前提条件は何だと思いますか。

--努力するということでしょうか...。

青野ものすごく頑張るとか、目標の達成を強く願うということはもちろん大切です。ただ、それ以前に必要となる前提条件は、「ゲームのルールを知る」ことです。ルールが分からなければ、どんなに努力しても勝てないですよね。たとえば日本が柔道で勝てなくなったというのは、それに近い現象が起きているように思います。最終的にポイントを1点でも多く取れば勝ちなのに、「一本」にこだわって勝ちを落としたら元も子もありません。英語も同じで、ルールを知らなければ、いくらがんばっても空回りしてしまいます。英語の習得に十分条件はないですから、ルールを知った上で、後はひたすら練習するしかありません。練習したくない人は問題外として(笑)、問題なのは練習する気もあるし、時間をかけて練習しているんだけれど成果が出ない人。その原因は、ゲームのルールがわかっていないからです。ですから、授業では英語というゲームのルールを知ること、そしてその上で、練習の場を提供することにフォーカスを置いています。

--英語のルールの見当が付きませんが、どのようなものがあるのでしょうか。

青野大小さまざまなものがありますが、私が最も大切だと考えているルールは、「エッセイの書き方」と「英語の音の出し方」の2つです。英語習得のど真ん中とも言える大切なものですが、日本の英語教育ではすっぽりと抜け落ちています。

--音の出し方が大切なのは分かりますが、エッセイを書く重要性を解説していただけますか?

青野エッセイが書ければ、論理的に話すことができます。書くこと自体よりも、書くことを通じて考えを整理するということに重要な意味があります。考えが整理できれば、話すのは割と楽です。逆に、整理ができていない、つまり書けないことをわかりやすく話すことはできません。「読む・書く・聞く・話す」は英語の4技能と呼ばれていますが、重要性に順位はありません。これらがそろって言語ができるわけです。大切なのはそれぞれをどのようにポジショニングするか。最終目標は「話す」こと。そう決めると、「書く」は「話す」ための台本に、「聞く」は見本に、「読む」は基本になります。そのように位置付けると、たとえば「聞く」時に何をすればいいのかが分かります。自分がこう話したいと思ったら、オバマ大統領やジョブス氏のスピーチを見本だと思って聞けばいいのです。授業で伝えたいのは、仕事で英語を使うなら「話せなければ話にならない」ということ。会議で意見を求められているのに、「後でメールします」はダメですよね(笑)。自分の考えをわかりやすく伝える、そのための話し方を身につけることが授業のテーマです。

新しい時代に生きているからこそ、英語でつまずかないでほしい。

--最後に入学希望者に向けたメッセージをお願いいたします。

青野BBT大学の在学生は、年齢に関係なく、新しい時代を生きていると感じます。たとえば海外で授業を受けている人がいて、英語圏のフィリピンに行きたいので、英語で履歴書を書きたいと言っていました。20年、30年前にはそういうライフスタイルはほとんどなかったと思います。いまアジアの国々にいるというだけで、うらやましいですね(笑)。これから入学をめざそうという皆さんも、新しい時代にふさわしい新しい価値観を持っていると思います。だからこそ英語でつまずいてほしくないのです。英語というゲームのルールを知り、実践的な練習を重ねることで、世界中どこに行っても、堂々と自分の考えを伝えることができる人になってください。

青野 仲達
主要担当科目
English Composition
Business English Reading
経歴
ブルーフィールド株式会社 代表取締役社長
詳細
ビジネス・ブレークスルー大学グローバル経営学科教授。早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、アメリカン・エキスプレスを経て、ハーバード大学経営大学院(Harvard Business School)にてMBAを取得。イングリッシュタウンの創設、マイクロソフトの新規事業立ち上げに携わり、2004年に株式会社GABA(Gabaマンツーマン英会話)を設立。 代表取締役社長として、2006年に東証マザーズ上場。現在は、これまでのキャリアを生かして世界に通用する「英語のフレームワーク」を開発、 大学の授業や企業の研修を通じて、実践的な英語習得法を指導している。著書に『MBA式英語習得法』(PHP研究所)がある。
  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • Google+
  • Pocket