「Entrepreneurship in Asia」
フィリピン、南メトロマニラ最大の総合私立大学 パーペチュアル・ヘルプ大学(UPH)との
共同科目 「Entrepreneurship in Asia」(使用言語:英語)実施レポート
BBT大学(BBTU)とUPHは、2015年9月に提携を発表し、2015年11月に共同科目「Entrepreneurship in Asia」を開講しました。初回となる今回の科目にはUPH生13名、BBTU生6名が履修し、2015年11月にスタート。2016年2月、無事に終了した本科目は全て英語で実施。 BBTUのオンライン教育プラットフォーム「AirCampus®」上で BBTUとUPHの学生が混合のグループとなってアジアでのビジネスプランを作成しました。2016年2月にフィリピンのUPHで行われたワークショップでは、各グループのプレゼンテーションが行われました。
広大な敷地を持つパーペチュアル・ヘルプ大学
【本科目のねらい】
起業家の資質や特徴などを理解し、アジア地域においてビジネスを行う、ベンチャー企業を立ち上げることのできるスキルを身に付けることを目的とする。また、国や年齢等バックグラウンドを異にする学生との合同グループでの協働作業を通して、異文化間でのコミュニケーションやリーダーシップのとり方についても学ぶ。
This course discusses the nature, concepts, principles and practices as Asian entrepreneur. It focuses on the development of entrepreneurial skills of the students to engage in to entrepreneurial ventures. The discussion includes the developing entrepreneurial mind- set, developing entrepreneurial skills, studying the different functions of entrepreneurial management in Asian environment. Likewise, the students will learn to prepare the business plan for entrepreneurial venture considering the assessment of emerging markets, development of products, capital investments, managing the marketing functions and the accounting and finance practices in entrepreneurial ventures in Asia.(英文はシラバスより抜粋)
【科目概要】
◆概要:2015年11月17日~2016年2月23日/3年次対象/4単位
◆担当教授:伊藤泰史(BBT大学副学長・経営学部教授)
【共同授業の仕組み】
本科目は、オンラインでの講義受講とディスカッションがベースとなっており、科目の最後にはフィリピンで行われるワークショップへの参加が必須となっている。スケジュールにはライブ講義も組み込まれており、オリエンテーション、ビジネスアイデアのまとめ方の説明、中間フィードバックがライブで行われる。
ライブ講義ではUPHの教室と、BBTU校舎、遠隔から参加するBBTU生の自宅やオフィスなどをつなぐ。BBTU生は、関東、東海、中国の上海など多岐にわたるエリアの履修者がいた他、BBTU小林准教授も現在起業しているシンガポールから参加するなど、非常に国際色豊かな講義となった。使用言語はすべて英語。
【授業内容】
本科目では、UPHの学生とBBTUの学生が5-6名の混合グループになって、アジアで事業を立ち上げることを想定してビジネスプランを作成する。いくつかの講義を動画で受講した後で行われたライブ講義では、グループ分けの発表があり、各グループに以下の課題が提示された。
◎課題:
A. 特定のアジアの国に輸出することを想定し、フィリピンもしくは日本に既に存在している商品をピックアップする
B. 特定のアジアの国で販売するために、商品の開発もしくは改良を行う
グループごとにAもしくはBを選択し、BBT大学のオンライン教育プラットフォームであるAirCampus®などを利用してディスカッションを続けた。並行して、各学生がアントレプレナーに必要な要素、アジアのビジネス環境と成功要因、マーケティングや財務等、ビジネスプラン作成や英語でのプレゼンテーションに必要な内容の動画講義を受け、プランを作りこんでいく。例えば、あるグループではまずアジア各国の課題を議論し、人口動態などを鑑みたビジネス的な将来性の有無が検証された。さらに、そこでの課題を解決するための商品の開発を検討、ビジネスとして成立させるための方法を検討するという形で議論が進んでいった。
参加学生の年齢は、UPHの学生が平均20歳前後と若いのに対し、BBT大学は20代~50代と幅広く、全体として社会経験やバックグラウンドなどが非常に多様な集団であるといえる。さらに、年齢だけでなく、言語、文化も異なる者同士が集まって真剣に議論を交わすという点が本科目最大の特徴である。全て英語で行われるディスカッションを通して、グローバルな環境の中でビジネスを行うということを疑似体験しながらチームで一つのプランを作り上げることで、柔軟に対応する力、あきらめないタフな精神力、人と交渉し人を動かすことなどを実体験として学びとってほしいというのが両大学の狙いだ。