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ラーメン屋というか、ここは私塾。人格レベルをあげる場所をつくりたい。

西岡 津世志
「夢を語れる」ラーメン屋

滋賀県生まれ。お笑い芸人から、ラーメン店を起業。ハーバード・ビジネス・スクールの教授に世界を変えるリーダートップ10に評される。英語ができなくても世界で活躍中。 Yume Wo Katare Boston創業→2021年末までに47都道府県に夢を語れるラーメン屋 Yume Wo Katareを創りあげる。

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夢を語れる場所をつくる。

2011年「夢を語れる」ラーメン屋をボストンで開業。しかし、夢を語らなくなった日本人を憂い、2018年緊急帰国。いまや日本中に夢を語れる場所と伝道者を作り続けるのが西尾さんの、直近の夢。

ラーメンに惚れた!

高校は進学校でしたが、その頃からお笑い芸人めざしていました。当時、なんでみんな大学に行くという選択肢しかないんだろう、なんでやりたいことをやらないんだろう、とずっと違和感を持っていました。

関西から上京して芸人をやっていました。トリオで頑張っていたんですよ。そんな中、あるラーメンと出会ってしまって(笑)。ラーメン二郎。二郎系ラーメンの元祖といわれるハイボリュームのラーメンです。

濃厚な豚骨スープに極太の平打ち麺。がっつり盛られたモヤシとキャベツ、存在感のあるチャーシューです。食べた途端、こんなに旨いモンがあるのかと!これに恋い焦がれてしまった。決して芸人が厭になっていた訳ではなく、もっと面白い世界を見つけてしまった感覚です。

毎週通って、この店で働かせてくださいと直談判。するとアルバイト1週間目で新規出店のお話をいただいて、3年間店長をやりました。その後、京都で独立して、数店舗までに広がりました。

店名の「夢を語れ」は、みんな進学や就職で夢を持たなくなってきたな、って思い始めて。せめても普段の生活では「夢」を口にしてもらえるように「夢を語れ」と名付けました。ラーメン食べることで、おい、夢を語りに行こうや!と。

単身ボストンに乗り込む!

お店が繁盛していくつれ、世界中に夢を語れる場をつくりたいなと思い、2030年までに世界中の国に夢を語れる場所や仲間をつくろうと、日本一の学生街“京都”から世界一の学生街でもある“ボストン”に単身乗り込みました。

全く英語も喋れず、準備には1年かかりましたが、2012年10月に「YUME WO KATARE 」をオープン。お陰様でいまやハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)の学生で行列が途切れないお店になりました。

「YUME WO KATARE 」のマインドは向こうでも好評で、ラーメンを食べ終わった後に夢を語る店のスタイルに変えました。8割ぐらいの人は語ってくれるんですが、2〜3割のお客さんは語ってくれない。なぜか日本と韓国の人が目立って語りません。

これって何でや?調べてみると日本と韓国は世界的に見て若者の自殺者が多い。それに関係しているのか? これは日本人としてヤバいんじゃないの。世界に夢を語る拠点をつくるより、まず母国に帰って日本の意識を建て直さんといけないと思い、ボストンはスタッフに任せ、2018年に急遽戻ってきました。

日本人には夢がない!?

最初は「47都道府県すべてに夢を語れるラーメン屋を作る」っていうビジョンを作り、10年かけて全都道府県に作ろうと思っていましたが、ボストンでお世話になっていたハーバード・ビジネス・スクールの竹内弘高教授(現 国際基督教大学理事長)に相談したら「10年もかけてやっていたら遅い」と。

まず熱量で何かを成し遂げる時に、10年とか、そんなチンタラやるんじゃなくて、短期間で仲間を集めてサクッとやりなさい!って、アドバイスをいただいて。

自分も期限を短くした方が燃えてきたので。2年で全都道府県に「夢を語れ」を作るっていうビジョンを掲げました。2021年の末までに47都道府県すべての県に夢を語る店を作ろうと思って、今ピッチを上げて頑張っているところです。※1年押してしまってますが(汗)

店は4年制の大学である。

「夢を語れ」はラーメン屋ですが、自称、「4年制の大学」でもあるんですね。1年間僕のもとで修行して、2年目は自分で自分の店を立ち上げる。なので、お金も自分で借りて来ないとダメだし、物件も自分で探さないとあかんし、スタッフも自分で見つけて育てないといけない。それで出店できたら、2年に進級です。

で、そこの店を3年間経営したら、店を畳むっていうルールになっています。なので、ある意味、4年制の大学です、本当に。

「畳む」っていうのは。店を閉めて、海外で「夢を語れ」をやるとか、違う商売を始めるとか。自分の「夢」を実現するために、ここから飛び出しなさい、と。

ラーメン「夢を語れ」を3年もやっていると、やりたいことがどんどん膨らんできます。最初は起業したいとか漠然な夢を持っていても、何で起業したいとかの核心も持てないし。起業したところで、やればやるほど、前に進めばいろんな世界が見えてきて視界が明確になってくる。

うちのメンバー20代半ばくらいが多いので、彼らにいきなり10年後のビジョンを作れ!って言っても無理。なので、3年間「夢を語れ」を経営するというビジョン持つことによって、そこから先の夢がリアルにもっと膨らんでくる。

3年で店を閉じるってことを、あえて先に決めておいてあげることで「何かを始めても、終わってもいいんだ」って言う腹のくくり方がわかる。若い者は、一生続けようと意気込むので、途中、苦しくなってくる。壁にぶち当たると急に楽しくなくなる。なので、常にワクワクの向かう方で成長し続けてほしいので、期限付きのビジョンを敢えて設けています。

それでもそのまま続けたいっていうメンバーも中にはいるので、続けたかったら店の看板だけ自分の好きな名前に変えて続けていいよ、っていうルールにしています。

夢の実現に期限をつける。

道元さんの話で、弟子が「なんで成功する人と失敗する人が世の中には居るんですか?」みたいな問答があったらしくて、それに対して師匠の答えは、「本気になる人と、本気じゃない人がいる」。成功する人は本気だから。

「じゃあ、本気な人と本気じゃない人は、なんでそうなっちゃうの?」って話に対して、師匠は「死ぬことを知っている人が本気になれる」と。命に限りがあることを知っている人は本気になれるって言う話をしたっていうのを聞いて。要は期限があるってことを知っている人間は、いま頑張った方がいいって言うのを、思っている人間やって言う。

なので、常に今日やるとか、いつまでにこれをやるとかいうのをしっかり決めたほうが、命が湧いてくる感じがしますよね。なので、常に時間意識とかは持つようにして、たえずビジョンに命を吹き込む感じを大切にしてます。

冒頭でもいいましたけど、同級生をみていても、みんな受験する選択肢しかない。受かったらいい第一志望の大学、ここは必ず受かる滑り止めの大学。という結局、「大学に行く」という選択しかなくて。それでいいの!?と。これって人生を選んでいないですよね。

スタッフの巻き込み方は、もうひたすら夢を語ることです。ひたすら夢を語ることと、自分が好きなことやって、前に進んでいることを見せることだと思いますね。

ビジョンで連結する一大グループになる。

「夢を語れ」は、「夢」をどんどん持つ仲間を広げていきますが、決して店を暖簾分けさせて大きくしていく組織ではありません。 それぞれ全員が会社経営しているので。全店舗資本関係も約束事もありません。看板料も貰っていません。

ビジョンだけが、共有されているだけです。全世界に夢を語る場所を作るぞっていうビジョンで、繋がっているだけの関係です。全部で売上を上げようとか、連結決算とか、そういうことは関係ない。気持ちとビジョンの連結しかないんです。だから出店の資金も貸しません。本当に夢があれば、自分の信用で出来るだろうって。

夢を語って、その夢を語る力がちゃんと身に付いていれば、彼ら一人一人が、その地元の銀行からお金を借りてほしいんで。それが勉強、うちの大学の授業に含まれているって言う話です。だから、一切手助けしないです。まさに、教えない。自ら学ぶってことが大事だと思っているので。僕は教えないです、なにも。

いまの評価軸は過去がつくったもの。

僕がいつも言っているのは、「今の評価基準で1位を目指さなくていい」って。今じゃなくて100年後の評価基準で1位を取ろう、と。今の評価基準は、過去の人が作った評価基準であって、要は、会社の時価総額がいくらだとか、売り上げがいくらだとか、利益がいくらとか、自分の年俸がいくらだとか、時給はいくらだとか、そんなお金で換算する価値観は過去の人たちが作った価値観。100年後200年後にその価値観が評価基準ではないと思う、とよく言っています。

まさに大前学長の本で、「過去から今を早送りすれば未来が読める」ってありましたよね。大きなパラダイムシフトで考えた時に、お金と言う価値が、もう消えかかっている。いま2000年に1回くらいのパラダイムシフトが起きていると考えた時に、次はお金じゃない価値基準が2100年、2200年に起きていると僕は仮定して。どこで一位取ろうかなって目論んでいます。

きっと「人の幸せに貢献する」ということがダイレクトで評価される時代になると思うんですよ。今までは、人の幸せはお金だとか、お金で幸せが買えると思われていたんで。

コロナに罹ってワクチンがなければ死ぬだけですよ。どんだけお金を貯めていても死ぬんですよね。これが現実です。だから、お金をつくる時間を優先するより、夢や幸せを語る時間を増やすことの方が気分がワクワクするし楽しくなると思うんですよ。

毎日ワクワク生きるってどういうことかって言ったら、毎日やりたいことができる状態。やりたいことができるようになっていくっていう日々を過ごせたらいいなって思います。それが夢を見つけて、夢に向かって生きていくって言うことだと僕は思っているので。

だから夢を見つける場所、夢を語って、人の夢を聞いて、「あ、あの夢いいなあ」とか。人の夢を聞くことによって夢が見つかったりするんで。夢が無かった人が夢を見つけたり、夢を見つけた人が夢と語るって言う行動をとり始めたりとかする場を、世界にコツコツとつくろうと思っています。

大学は人格のレベルをあげるところ。

従来の学校や大学ってもう必要ない(笑)。今の大学は、知識だけを詰め込みがちだと思うんです。もともとの大学の目的って、人を育てる場所じゃないですか。人格レベルを上げていかないといけないのに、知識量だけを詰め込む場所になってしまって。知識だけの資格になっていて。僕は、やっぱり人の成長が大事だと思っているので、人のレベルが上がる場所を作りたいと思っています。

もともと昔あった大学って、師匠って言うか、先生がいて弟子がいて、師弟関係の問答場所になっていて、つまり、人の生き方を育てる塾ですよね、私塾ですよね。

僕はラーメン屋ですけど、「夢を語れる」私塾みたいなものをやっているような感覚です。なので、基本住込みです。私生活を見て、部屋の掃除ができていなかったらスープを触るな、と。みんな裏表でなんとかしようとしがちですけれども、表だけ繕って、いいこと言っても、すぐバレると。人間のレベル上げよう思ったら、裏表じゃなくて、やっぱり下から積み上げて、レベル上げていってもらわないと。

掃除ができなくて、表面だけ繕うのだけが上手くなっていったら、結局はボロ出るんで、人が付いてこないリーダーになります。行動も言動も、ちゃんと伴うようなリーダーになってもらいたいですからね。

今のスタッフは一番下が16歳で入ってきて、今年17歳になったんですけど、経営者で別府で店をやっています。で、上の人は60歳です。京都と、今度、滋賀に店を出しました。

夢を語る、応援するアプリをつくりたい。

日本で47人の目処がついたら引退して、今度はウェブサービスを作りたいと思っています。夢を語れるラーメン屋は全世界中に作ったところで、1店舗で一日せいぜい、100人200人。夢を語ってくれたところで、日本国内でもまだ1万人くらいしか語ってもらえない。

でもそれがウェブサービスで夢を語る場所が作ることができたら、1日で何万人ってか、世界中の人たちに使ってもらうことができたら、何億人にもなるかもしれないので。そういう夢を語ってもらえるサービスを作ろうと思っています。

Twitterみたいに夢を呟いてもらうと、コメント欄に誰かがコメントするんではなくて、コメント欄にみんなが質問するっていう仕組み。「世界一周旅行したい」って夢を呟いたら、「どこの国から行きたいの?」「誰といきたいの?」「予算はいくら?」「最後の国はどこ?」「そこで何がしたいの?」みたいな。

質問をしてもらうことによって夢が明確になるじゃないですか。その夢が明確になったら実行しやすくなるので。で、叶った時に「あなたの夢をかなえるために最も効果的な質問、質問をしてくれた人は誰ですか?」みたいな質問をして、質問者のランキングをつけてあげることで、質問者のレベルが高い人には有料で質問をしてもらうっていうサービスを付けてあげたりとか。そんな夢の実現をwinwinで導くようなアプリです。

今、店の券売機に、「夢を語れるアプリを作る」って言うタイトルで、1万円の食券を売っています。券売機で食券が1万円するんですけれど、それが1000万円分押してくれて、1000万円が貯まったら始めようかなって思っているんですけど。リアルファンディングです(笑)。

夢はwant。wantの連続がdreamになる。

僕は「夢を持て」ではなくて「夢を持ち続けよう」って言っています。どんどん夢が膨らんでいく生き方しようって僕は提唱させてもらっていて。毎日夢が途切れることがないんです、常に「want」があると。

「want」にもレベルがあります。食べたいものがあったりとか、行きたいところがあったり、成し遂げたいことがあったり……めちゃくちゃあるんで。夢は一個だけじゃないよって言うことが言いたくて。だから常に「want」が溢れている生き方、自分の五感がちゃんと反応する生き方をしてほしいなって思います。これを「夢を語れ」から提供していきたいと思っています。

夢って、英語でいうと「want」です。何々したいとか、何々欲しいとか、どこどこに行きたいとか、もう、「want to」であったりとか、「want」っていうものが付くもの、全部夢です。「dream」の定義が「want」が付くものです。

いきなり「夢を持てよ」といっても、うつむいてしまう人もいるじゃないですか。その小さい芽が持てない人間に、でかい芽は持てないと思っていて。算数と一緒で、1+1が分からないのに掛け算は解けないじゃないですか。

小学校1年生レベルの夢で何があるかって言ったら、「カレーが食べたい」って言う。今日食べたいものです。今日カレー食べた人が次の夢、「もっとおいしいカレーが食べたい」とか「今度は自分で作ってみたい」とか。っていう、次の夢が見つかるんで。夢を持つ方法は、まずは1年生レベルの夢をかなえる所からスタートしようという話をいつもさせてもらっています。

夢は書き出すことでストレッチしていく。

書きだすことにって「want」のストレッチになります。例えば、今から夢を10分間で50個書いてくださいって言っても、書けない人は全然書けない。やっぱりできるかできないかで精査して書いてしまうと人間は書けないです。できるとか、できないとか関係ないから、空から降ってきたもの全部書ける人間はサラサラ書けるんですけど。

ハーバード大学でもこの話をさせてもらいました。英語で話したので。めちゃくちゃ大変。ほぼほぼ伝わってないと思いますけど(笑)。

学びは一生もん。卒業したくない。

社会で実業をやりながらBBT大学の授業を4年のペースで学ぼうと思ったら、中身が付いてこないというか。せっかく実業をしながら学べる大学なので、その学びを、そのまま実業で使えるペースで進んでほしいですね。

インプットとアウトプットをバランス良くやることが僕は大事だと思っていて。10インプットに、10アウトプットしないと10の学びにはならないって思っています。10インプットしても、0アウトプットなら、最終的に学びは0です。

アウトプットって言うのは僕の解釈で言うと、書きだすことでもなければテストで満点取ることでもなければ、単位がもらえることでもなくで、「社会で使うこと」なんです。社会で結果出すことがアウトプットなので。10学んで、それが社会で10結果を残すことができたら、10の学びになるって。

それができないペースでやってしまうと、最終的に大学のカタチだけの卒業資格しか残らないって思うんですよね。BBTは8年在学できるんであれば、ほんまにできるだけちゃんと自分の学びがしたい授業を取り、身に付くような使い方として使ってほしいなって思います。もう、8年じゃなくて、一生かけて卒業できたらええのに(笑)。

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