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夢の実現のために積み重ねた努力その結果見えてきた「起業」という選択肢

外崎 公浩
予備校勤務 英語教師

NHKラジオ講座で語学の面白さに目覚め、英語を活かした仕事を志すように。大学卒業後、貿易商社に入社するが、教育の世界に入りたいと考えて予備校に転職。専任の英語教師として教壇に立つかたわら、営業企画、校舎運営、人事管理にも携わり、現在に至る。

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好きだった英語を活かして、予備校の英語教師になった外崎公浩さんは、生徒たちの成長に喜びを感じ、教育の世界に楽しさとやりがいを実感する日々を送る。BBT大学の授業を通して、自分にも「起業」という新しい選択肢があることを知り、将来に対する視野が広がったという。教育への思いや、これからの展望について話を伺った。

夢だった英語教師になり、教育の喜びを実感

確か小学校6年生くらいからだと思いますが、NHKのラジオ講座を聞くようになりました。ひとつの日本語に対して、英語や中国語、韓国語、フランス語などでそれぞれの言い方があるということにすごく興味をもったんです。それで語学が好きになりました。学校の授業でも一番好きな教科は英語でしたし、かなり早い時期から、将来は英語の先生や言葉に関係する仕事をしたいと思っていました。

大学は法学部へ進み、卒業後には貿易商社に入りました。学校の先生になるという選択肢もありましたが、学部の関係で、英語の教員免許をとることができなかったんです。貿易業という、実践的に英語を使う仕事でしたので、最初のうちはやっていけると思っていました。でも、想像していた世界とは少し違い、転職を考えるようになって。

そんなとき、学生時代のアルバイト先だった学習塾で仲の良かった先輩に、「学校の先生を目指すのもいいけど、塾で教えるのはどうだ」と言われたんです。もともと英語の先生になりたいと思っていましたし、人生のコースを変えるなら今ではないかと考えて、27歳のときに会社を辞めました。

そして、その先輩から今非常に伸びている予備校があると聞いて、面接を受けてみることにしました。その会社の経営理念や教育理念に惹かれたことと、フリーの非常勤講師ではなく、そこの社員として、専任で好きな英語教育に携われるという点にも魅力を感じたからです。そうしたら、面接を受けたその日の夜に「よかったら来てください」と連絡をいただいたんです。自分でも「ああ、これは縁だな」と感じたので、入社を決めました。それから14年ほど、ずっとその予備校で高校生に英語を教えています。

実際に教育の仕事に就いてみて感じたのは、自分が思っていたとおりの世界だったということでした。今やっていることが自分のもともとの夢で、それを実現できているという実感があるんです。この会社に入れてよかったと思っていますし、本当にいい仕事に巡り会えたと感じています。

英語教師として、生徒が受験に合格するのはもちろんですが、「先生の授業を受けて英語の成績が伸びた」「英語が好きになった」という言葉を聞けると本当に嬉しいですね。われわれ教師は、生徒とコミュニケーションをとって、勉強の楽しさを教えるということに一番喜びを感じる人種ですからね。

生徒は必要があって予備校に来るわけですが、教師の一番大事な使命は「やる気にさせること」だと思っています。やる気になった生徒は勝手にどんどん成績が上がっていきますので、その下地をどう作ってあげるかが大切なのです。当然、入試に必要な知識を教えるというところは大きいですが、それにプラスして、生徒の成果を褒めるということも欠かせません。たとえば「勉強の習慣がついてきた」とか「正答率が少し上がってきた」など、そういう部分を見つけて褒めてあげるようにしています。

幕末の教育者である吉田松陰は、「どんな人でもその良いところを見つけて褒める」という教育をしていました。本でその教えを知り、非常に感銘を受けました。自分はあんなに偉い先生ではありませんが、そのマインドだけは真似しようと思って、自分の中にそれをぶれない軸として持ちながら生徒と接するようにしています。

BBT大学での学びで、視野が広がり、人生観が変わった

予備校では英語の授業だけでなく、企画立案などの営業的な仕事や、新人教師の育成なども担当しています。そのように教育サービスのさまざまな仕事に携わる中で、BBT大学に入りました。といっても、当初は仕事に役立てることを目的に入学したわけではありません。

高校生くらいのときに、父の書棚で大前研一学長の本を見つけて読んだのですが、「なんて鋭い分析をする人なんだ。こういう人が日本にいるんだな」と思って、それから大前学長の著作のファンになったんです。その大前学長が新しい大学を開くと知って、面白そうだと思ったのが入学の理由でした。

そんなわけで、何か大志を抱いてBBT大学に入ったわけではないのですが、実際に入学してみたら、前の大学ではまったく勉強していなかった経営や世界情勢などを広く学ぶことができて、それらの知識が自分の仕事にも活かせるということに気がついたのです。

大前学長の授業はもちろん面白かったですね。そのほかにも、印象に残った授業がいくつもありました。たとえば起業論の授業では、起業が社会的な価値をもつということを学びました。そして、夢の実現のために起業することで、土日も寝食も忘れて集中するようなエキサイティングな毎日が送れる、というお話を伺ったことも印象深いですね。

それまで、自分はずっと会社員として働くものと思っていましたが、その授業のおかげで、自分にも起業という道があることに気づけたのです。今すぐ何か起業するという具体的なプランはありませんが、たとえばシニア起業といいますか、年齢が上がってからでも起業する価値はあるという、そういうマインドを植え付けてもらえたという意味で、大きな意義のある授業でした。

新興国ビジネス事例研究も興味深い授業でしたね。もともと東南アジアに興味があって、20代のころにはシンガポールやマレーシア、カンボジア、ベトナムなどへしょっちゅう出かけていました。そうした地域がもつこれからの「伸びしろ」や可能性、現在の実情などを深く学ぶことができたので、とてもよかったと思います。

BBT大学での学びは、もちろん仕事のうえで具体的に役に立っていることも多いですが、むしろ人生観というか、これから自分の人生をどうするか、そういった面での影響のほうが強いように感じています。それに、まったく違う業種で、さまざまな年齢のクラスメイトと交流できたこともよい刺激になりました。

もし、社会人でBBT大学への入学を迷っている方がいらっしゃれば、ぜひ飛び込んでほしいですね。確かに学費は安くはないですし、仕事と勉強の両立はかなりしんどいところもあります。でも、それも数年間という人生の一時のことですし、2倍、3倍、5倍の成果がきっと返ってきますから。ビジネスの実務に役立つことはもちろん、いろいろなものの見方や視点を学べますし、視野も広がって、人生観も変わります。実際に私が経験したことですので、絶対に挑戦して損はないと思います。

社会の成長を肌で感じるために、新興国へ進出したい

今の仕事がとても面白いので、まだしばらくはここで頑張って、会社の発展に寄与していきたいですね。とはいえ、やはり一度きりの人生ですし、大前学長の「死ぬ前によかったと言える人生を歩みなさい」という言葉もあるので、やりたいと思ったことにはぜひ挑戦していきいと思っています。

ひとつ考えているのは、海外で何か教育に携わる仕事をしていきたいということです。理想的なのは、今の会社が海外展開をして、海外で私たちの教育サービスを提供するという形ですね。もしそれがかなわなくても、それこそBBT大学で学んだことを活かして、自分で何かしらの教育機関を立ち上げることも考えられます。実は今、日本語教師の勉強もしているのですが、ゆくゆくは海外で日本語学校を立ち上げるというのも面白いですよね。

いずれにしても、海外で教育に関する仕事をしてみたいというのが大きな夢です。地域としては東南アジアがいいですね。日本もかつて高度経済成長の時代がありましたが、私はバブル崩壊後のいわゆる「失われた20年」の中でキャリアを積んできたので、成長する社会を経験していません。でも、新興国には今がその成長期だったり、これから成長しそうな国がたくさんあります。毎年どんどん豊かになって、どんどん便利になっていく社会というものをぜひ自分も肌身で感じてみたい。東南アジアのそうした伸びている国で仕事をしてみたいと思っています。

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