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2024/4/1

高校生が社会課題に経営学で切り込む!地域も年齢も超えた探究活動 ~高校生マーケティング探究プログラムレポート~

ビジネス・ブレークスルー大学(以下「BBT大学」)では、より多くの高校生に経営学に親しみを感じてほしい思いから、「マーケティング」の手法を使って探究学習をしていただくプログラムを実施しました。

経営学に触れ、探究学習を調べ学習で終わらせず、具体的なアプローチを取り入れることで、年齢に関係なく「できること」「社会の役に立つこと」がたくさんあることを実感していただくことを目的としました。

本記事では、実際の参加者が体験を経てどのようなマーケティングプランを考えたのかについてもご紹介します。

◆プログラム概要

本プログラムは、「社会課題解決にも起業にも使える基本のキ」としてマーケティングの基礎的な考えを体験していただくものです。実際に本学で開講している「マーケティング基礎」の科目をもとに、本学卒業生で起業家の飯田久美子さんと、在学生2名が運営をしています。

11月から3月までの期間(全17回)、毎週水曜日に1.5時間をつかって、マーケティングの基礎知識インプットと、グループでのディスカッションをしました。講義映像はすべて録画されている他、本学の「マーケティング基礎」の抜粋を参加者はいつでも見られる状態にし、反転学習が可能な形式をとりました。

プログラム前半の11月~1月上旬にかけては、全グループ一律で、カフェのマーケティングプラン作成をテーマに、市場分析の観点や自身のカフェをどのような人のための空間として設計するのかについて手を動かしながら理解してもらいました。

▼自分たちと近しい高校生をターゲットにカフェ展開を図るグループ

プログラム後半の1月中旬〜3月上旬では、個人ワークをベースに、社会課題や関心のある企業のマーケティングプランを作りました。この間も参加者同士でフィードバックをし合った他、テーマに関連する職業に就いているBBT大学の社会人学生・卒業生とも意見交換をしました。

アパレルブランド経営者に、ブランドづくりについてインタビューするR.Yさん(左)
住宅メーカー経営者に、環境負荷の低い家づくりについてインタビューするR.Kさん(右)

◆見どころ!多様な関心から生まれるマーケティングプラン!

参加者の関心が非常に多岐にわたったため、それぞれが関心を感じることをテーマに、ビジネスアイデアや探究対象の企業などを定め、マーケティングプランをつくりました。一部を以下にご紹介します。

さまざまなバックグラウンドを持った人々が働きやすい介護環境の整備|U.Mさん

学校での職業体験の経験をきっかけに、働く人にもやさしい介護環境をつくるアイデアを構想されました。介護を受ける人だけでなく働く側など複数の視点で介護施設について考え、理にかなった金額でサービスが提供できる地域、ターゲットを論理的に導き出していました。

15年後の宇宙旅行|K.Eさん

現在の技術では、宇宙空間で数分の無重力体験をするので精一杯ですが、自身が社会に出る15年後には、大気圏外から地球をみる世界一周旅行ができるのでは!という夢のあるビジネスアイデアです。情報が少ない中で、宇宙ビジネス市場の分析は地に足をつけて行われました。富裕層をターゲットにしたマーケティングプランです。

サーキュラーファームを生かしたアパレルリメイクブランド|K.Kさん

アパレル製品の大量廃棄に対する課題感から、収益を上げる方法を考えたアイデアです。環境にやさしい素材をリメイクして使い続ける点、製品をシェアリングで使い続ける点、さらに使えなくなったものを肥料として環境に還元する点で、ユニークなアイデアになっています。

社会人からの「環境に優しいだけでなく、デザイン性にもこだわって」というフィードバックも取り入れつつ、製品アイデアまで考えて非常に具体的なところまで設計されました。

農家直伝、フードロス削減料理教室|S.Oさん

野菜の摂取量が足りない現代人の課題、フードロスという社会課題、さらに出荷できない農作物を有効活用することで農家の人も助かるという三方良しのビジネスアイデアです。競合ともなりうる大手料理教室に場所を借りつつ、大手が提供する定番レシピではない料理を教えるという点で、非常にユニークです。

発表を聞いた参加者からも、農業関係者とビジネス関係にある社会人学生からも、小さくでもはじめてみたらいいのでは、とコメントがありました。

高校生のためのサードプレイス|R.Kさん、S.Sさん、T.Hさん、C.Wさん

学校と家庭だけではなく、自分らしくいるために悩みを打ち明けたり、似たような価値観の人と出会える場をオンラインとオフライン両面で提供するアイデアです。参加者自身の経験や、周囲の学生からのアンケート結果をもとに、高校生が当事者目線でつくる居場所というのも大変に価値があることです。学校の多い世田谷区を対象に、バーを日中借りるという点もユニークです。

広島で商店街をまるごと宿泊施設にする|I.Mさん

元々は空き家が増加しているという社会課題に目をつけ、他県で展開しているシャッター商店街を活用する取り組みについて分析を重ねられていました。自分の住む近隣の地域で実施するとしたら、どのような強みがあり、どのような人を誘いこむことができるのかについて考察されました。

牛乳から作られる肌に優しい子ども服ブランド|R.Yさん

カゼイン繊維と呼ばれる、牛乳からつくられる繊維を使った子ども服ブランドを考えられました。購入者として想定される子どもをもつ母親にインタビューをされた結果を踏まえ、店舗は治安・アクセスのいい場所を選定するなど、徹底的に顧客目線に立ってサービス設計をされていました。

大手小売りブランドにお菓子のラインナップ追加提案|A.Sさん

ご自身の好きな企業の業界を分析され、競合企業でも扱っている食品ラインナップを取り入れたらどのような施策が打てて、どのようなチャンスがあるかについて考察をされていました。大手ブランドがカフェを出店するトレンドにも乗り、独自の世界観を顧客に対してより強調できるのではと提案をされています。

環境負荷が低く、洪水に強い住居建築アイデア|R.K さん

環境への配慮だけでなく、異常気象等で世界的にも災害が多いことに着目して考案したアイデアです。グローバルな視点でのPEST分析などを踏まえ、初期はベトナム南部やバングラデシュの富裕層を対象にされています。プロモーション設計も、非常にリアリティのある仕上がりです。

◆プログラムを振り返って

参加者からは、実施後に以下のような感想をいただいています。

  • 社会人やプログラム参加者のみんなとディスカッションができたことがよかったです。色々な視点からの情報や意見を知れて自分の意見に対してより深く考えるきっかけとなったことに気づいた時がすごく印象に残りました。
  • マーケティングの考え方は人に対して何かする時にも使えると思いました。
  • 新たに知ることなど発見がある。現状維持で日常通りに過ごすこともいいと思うけど変化を求めて参加してほしいと思う。
  • 実際に社会の課題を見つけて、そこに参入チャンスを見つけ、形にし、さまざまなところからフィードバックがもらえる点がよかった。
  • 学校だけでは学ぶことができないマーケティングをより詳しく学ぶことができ、社会人の人との話し合いや初めての人との意見交換など実践的なことが多いため、マーケティングの知識だけでなく、コミュニケーション能力も身につくと思った
  • マーケティングの説明が分かりやすく、予備知識がなくても受けやすいものだったのがよかった
  • 飯田さんなど実際に経営者として活躍されている社会人の方や、BBTでビジネスを学んでいる方々から、リアルタイムでお話ししながらアドバイスをいただいたり質問に答えたりしていただけるという贅沢な時間でした。

◆このプログラム、どんな人におすすめ?

本プログラムには、全国津々浦々の高校から、主に高校2年生の方にご参加いただきました。みなさんの志望動機からは、ビジネスやマーケティングに関心のある方が多いのが窺えます。実践的なこと、進路選択に意味のあるものを早いうちに体験したいという理由からも、自分のためになることを積極的に情報収集し、行動する意欲のある方が多いようです。

  • 志望動機:
    • ビジネスにもともと興味があり、今回の体験を通じて視野を広げていければなと思います。
    • 私は以前から環境問題を解決するための行動を起こしている企業に興味があり、自身もいつか起業したいと考えてきました。ここで起業の基本のキを学んで、自分の将来を具体的に考えるきっかけにしたいです。
    • マーケティングを効果的にするための知識や方法を学びたい。また、将来的に使えるような知識を身に着けられたらいいと思っている。
    • 現在、先生に大学の学部を決めた方がいいと言われているのですがあまり想像できないため、学部についてのイメージを持つという意味も込めて参加させていただきたいです!
    • 日頃は同年代の子と勉強をしているので、社会人の方と作業をしたりディスカッションをできることを期待しています。将来はマーケティングに興味があるので、少しでも何か情報を吸収したいと思います。

◆気になる人はお知らせをもらおう!

今後、マーケティングをはじめとした経営学やビジネスに関する学びを体験する課外活動や、BBT大学主催の高校生・大学生向けイベントのお知らせをゲットしたい方は、以下マーケティング探究プログラムの公式LINEのお友だち登録をお願いします。

https://lin.ee/d7IkHtw

ちなみに、BBT大学にはどんな印象をもった?

今回のプログラム参加者からは、BBT大学に対して以下のような印象をあげていただいています。

  • すごく意見を言いやすい雰囲気になっていて、自由にディスカッションできると感じられる印象を抱きました。
  • さまざまなイベントを行なっている、経営について、実践的に、個性ある人と学べるところ。
  • 初めはオンラインで行う大学にあまり良い印象を持っていませんでしたが、このプログラムを通しオンラインでは自由度が高く自分のやりたいことに没頭できたり簡単にコミュニケーションが取れるなど、この大学の良さを実感しました。

BBT大学での学生生活や、社会人との学びに関心のある方は、ぜひ説明会やオープンキャンパスにもお越しください!

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BBT大学では幅広い年齢・バックグラウンドの学生が「キャリアを変えたい」「人生を変えたい」と入学してくださいます。学びにハングリーな学生と刺激し合いたい方や、ご自身のセカンドキャリアをもっと楽しくしたいと考えている人はぜひ、一度お気軽に説明会や個別相談会にお越しください。

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この記事の執筆者

ビジネス・ブレークスルー大学

BBT編集部
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