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2023/3/15

『BBT大学卒業生がビジコンで大賞受賞!地域資源やリソースを活かし、課題解決や地方創生を目指す。』BBT大学卒業生 前田 祐司さんインタビュー

100%オンラインで経営学士の資格を取れる日本初の大学であるビジネス・ブレークスルー大学(所在地:東京都千代田区、学長:大前研一、以下BBT大学)で、グローバル経営学科を卒業した前田 祐司さんにインタビューを行いました。

在学中に、自身がデザインする家具を製造販売する会社を立ち上げる。

清水:前田さんと言えば、以前「公務員から、起業へ」というタイトルでインタビューもさせていただきましたが、また新たなビッグニュース到来にスタッフ一同驚いています!

前田:その節はありがとうございました。

清水:今回は『いちはら未来創造プログラム ビジネスコンテスト2022』にて、大賞をとられたんですよね。

前田:はい、「千葉県・養老渓谷温泉の自然エナジーで整うサウナ」というビジネスプランについて8分間のプレゼンをさせていただきました。

市原市長 小出譲治氏(左)と大賞を受賞した前田祐司さん(右)

清水:前田さんは千葉県市原市ご出身ということで、地元のビジネスコンテスト(以下、ビジコン)なのですよね。「自然エナジーで整うサウナ」とは、具体的にどんなものなのでしょうか?

前田:養老渓谷に湧き出ている冷泉を使った水風呂や、整備されていない森林の間伐材を使った薪ストーブでのサウナのことです。養老渓谷の四季折々の自然環境の中、森林外気浴で整っていただこうというものですね!

清水:すごい!なんだか壮大ですね。

前田:構想は1年前からあったのですが、この着想を得たのは、以前、養老渓谷に来ていただいたBBT大学の教授陣と地域活性化の話をした時だったんですよ。今でも印象深い思い出として残っています。

清水:そうだったんですね。サウナやアウトドアは今人気が上がってきていますよね。

前田:はい。東京湾アクアラインを通って「都心から90分」というのも評価ポイントでしたね。

清水:他にはどんなところが評価されたのでしょうか。

前田:一番は「地域の特性をうまく活用している」という点ですが、単に市原市の観光資源を活用するだけでなく、地域独自が抱えている課題に対してのソリューションにもつながる事業内容を提示できたことが評価されたと思います。

清水:例えば、どんなことが挙げられますか?

前田:養老渓谷温泉郷の源泉は17℃の冷泉で、旅館の人たちはわざわざボイラーを沸かして使っているんですが、この源泉を沸かさずに水風呂として活用できます。水風呂に温泉の源泉を使用しているところは全国でもめずらしいんですよ。

清水:確かに、水風呂に温泉の源泉を使うなんて聞いたことがないです。

前田:その他にも、過疎化が進んだ市原市は高齢者が多く、山の手入れができずに荒れてしまっているのですが、サウナ施設で使用する燃料を「間伐材を利用した薪ストーブ」にすることで改善策を見出しました。

清水:なるほど!山の手入れにも繋がりますし、ガスを使わない低炭素のクリーンエネルギーでSDGsにも貢献できますね。

前田:千葉県は台風も多い地域なので、森林管理ができていないと山が崩れることもあるんです。ずっと地元にいると当たり前のように感じてしまい課題がおざなりになりがちですが、私自身も東京や海外にいたこともあり、「外から俯瞰して見えた」という点も大きいかもしません。

前田さんがプレゼンした資料の一枚

清水:とても興味深いですね。お話を伺っていて、今回の前田さんのビジネスプランのきっかけにBBT大学とのエピソードがあったということを改めて嬉しく感じます。

前田:卒業から5、6年経った今でも、当時BBT大学で学んだことは活きていますよ。今回も、谷中修吾先生の「マーケティング基礎」がプレゼン資料の作り方のベースになっていますし、フレームワークの考え方は大前研一学長の問題解決スキルの授業のおかげで「思考の癖」ついていますし。

清水:ありがとうございます。大賞をとられた今、前田さんが改めてこの養老渓谷を軸とした地方創生について考えていることを教えて下さい。

前田:市原市の養老渓谷は、昔は多くの人が訪れた観光地ですが、今は廃れてしまっているのが現状です。その一方で、自然豊かでポテンシャルはまだ残っていて、やり方次第で上手くいくところがあると思うんですよ。またこの地域が面白くなって、地元で外に出てしまった人が戻ってきてくれたらいいなと思っています。

いちはら未来創造プログラム ビジネスコンテスト2022の参加者と前田さん(前段中央)

清水:以前のインタビューでお話いただいた『小湊鐵道沿線の菜の花エリアを「ひまわり」にして夏の名所をつくりたい』といったクラウドファンディングでも、前田さんの取り組みが多くの方の心を動かしているのだと思っていましたが、事業を進める上で大変さを感じることはありますか?

前田:そうですね。もともと以前から地方の田舎の方でビジネスをやろうとは考えていたのですが、進めるうちに田舎特融の難しさがあると痛感しています。

清水:田舎特融…というと?

前田:例えば、都会だとお金出せば土地を借りれるのは当たり前ですが、田舎はそうもいきません。親戚付き合いや代々培われたこれまでの繋がりといったものを大事にするので、知らない人は断られたり、空いているのに貸してもらえないなんてこともあります。

清水:そうなんですね。

前田:だからこそ、ビジコンに出て大賞を取れば、広報にも載せてもらえるだろう。市役所もサポートしてくれるというのがあって。大賞をとって認知度が上がれば、事業自体がやりやすくなると思ったんですね。

清水:大切なことですね。

前田:もともと自営業で苦労していた父からは反対もされていましたが、今回の賞をきかっけに現場に来て手伝ってくれたり、田舎の利権関係の橋渡しをしてもらったりと、サポートしてくれています。

清水:それは嬉しいですね。身近なところからもう変化が起き始めているんですね。

前田:地元の小学校が全て廃校になり、これまでの40年で人口が半分になった地域ですが、地元で儲かるビジネスを作ることによって大人たちが前向きに戻って来れる地域をこれからもつくっていきたいと思っています。

清水:今回もとても素敵なお話を伺うことが出来ました。前田さんのご活躍をBBT大学のスタッフ一同、引き続き応援しております。ありがとうございました!

科目履修のご案内

今回、前田さんが履修した科目「マーケティング基礎」は、入学せずとも1科目から短期間で学ぶことができる「単科生制度」で学ぶことが可能です。具体的な科目や内容については、こちらのページで詳しく紹介しています。

マーケティング基礎(担当:谷中修吾教授)
本科目は、顧客のニーズに基づく価値を提供して対価を得るというマーケティングの基本的な枠組みを体感的に学び、「今すぐ現場で実践できるマーケティングの力」を身に付けられるよう構成されています。0から1を生み出すビジネスプロデューサー目線で講義と演習を行い、ロジカルな思考とクリエイティブな思考を組み合わせた実践型マーケティングを体得します。
>> 単科生制度の詳細はこちら

この記事の執筆者

ビジネス・ブレークスルー大学

BBT編集部
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