【映像あり】イベントレポート┃ 教育の未来を拓く学び直しとは?~教育現場でアウトプット志向の学習を実現する力~ 登壇者:BBT大学卒業生・小木みゆきさん
100%オンラインで経営学士の資格を取れる日本初の大学であるビジネス・ブレークスルー大学(所在地:東京都千代田区、学長:大前研一、以下BBT大学)は、2023年9月26日、ITソリューション学科(現:デジタルビジネスデザイン学科)を卒業した小木みゆきさんをゲストに迎えキャリア戦略セミナーを開催しました。今回はそのイベントレポートをお届けします。
セミナーでは、教育現場でアウトプット志向の学習を実現する力をテーマに、小木さんの実体験を通して「学び直しがどのような知識や経験を生み、自身を変化させ、生徒たちへ還元できたのか」「教師であり、社会人学生という視点で得た新しい世界観、コーチングスキル(傾聴・承認・質問)、言語化スキル、問題解決思考などがどのように教育現場で実を結んだのか」といったプロセスをたっぷりとお話しいただきました。
学びの探究心の芽生えと「詰め込み型教育」への疑問
福井県の県立高校で英語教師として長年の経験を持つ小木さんは、実用的な英語教育を追求する一方で、高校教育におけるインプット偏重かつ偏差値主義の現状に対し不満を抱いていました。その経験は自身の高校時代までさかのぼります。「なんでこんな授業を受けなければいけないんだ」と、詰込み型教育に反発心を覚える一方で、この経験が学びに対する探究心を育てるきっかけとなったのだと言います。
大学時代、1年間の米国留学を経験した小木さんは、日本では経験したことのないディスカッションやエッセイライティングといった新しい学習スタイルに出会います。「1冊本を与えられ、翌日には全員が読んできたことを前提に始まるディスカッション。日本とは異なり常に発言を求められる空間にいることの恐怖。入試対策しかしたことのなかった私は、聞かれたことに一問一答で答えることしかできなかった」と振り返りながらも、この1年間の留学でかなり力がついたという小木さん。自分が先生になったら、ぜひこのスタイルを授業に還元しようと熱意を燃やしていました。
さらに32歳の頃に訪れたイギリスでの大学院留学時代では、他国から来た学友たちとのディスカッションを通じて自分の意見をアウトプットする重要性を学びます。先生にあてられることもなく、自らどんどん発言していくクラスメイトに圧倒されながらも、その自発性と論じる力にさらなる刺激を受けたのだとか。イギリスの教育はPBL(プロジェクトベースドラーニング)を重視していることもあり、発言力を養う機会が多くあったと言う小木さん。この経験は彼女に自信を与え、積極的に発言する勇気を持つきっかけとなったそうです。
探し求める「学び」への渇望と、BBT大学との出会い
しかし、いざ勤務校で自分が見聞きしたことを持ち帰り、再現したいと思っても、それを教えられるだけの力も経験もない――そんな状況下で「いったいどこに行ったら自分が求めている学びを手に入れられるのか」と模索する日々が続きます。この時の自分を「完全に学習難民と化していた」と振り返る小木さん。そんなある日、BBT大学との出会いが訪れます。「夫が、BBT大学学長・大前研一さんの講義を視聴していて、その科学的論理思考や議論力に魅了されたことが入学の動機となりました」と前向きな決意と共に、新しい学びをスタートすることになりました。
BBT大学へ入学、そして始まった自己開示とアウトプットトレーニング
BBT大学ではAirCumpusというオンライン学習プラットフォームがあり、そこに自分の意見を書き込みながらクラスメイトとのディスカッションを行います。はじめは書き込む際、他人の評価が気になったり、自分の意見や感想が言葉にできずに試行錯誤していた時期もあったそうです。しかし、言葉で表現する能力を高めるトレーニングが必要だと再確認し、アウトプット中心の学習を通じて、自分の言いたいことを表現する課題を克服されました。
学習時間とタイムマネジメント
働きながら学習に時間を充てることは簡単なことではありませんが、タイムマネジメントやタスクマネジメントのスキルを磨くことで、効率的に学習ができるようになったそうです。時間を無駄にしないことが成功の鍵であり、ビジネスの世界では時間の価値を最大限に活かすことが求められる中、BBT大学での学びや学友たちからの刺激を受け、時間を有効に活用する習慣を身につけられました。
自己成長と学びの重要性
自己成長と学びの重要性は大きく、自分自身を磨き続ける仲間や学びの場を見つけることが必要であると痛感した小木さん。最終的に卒業研究として発表したプロジェクトは多くの共感を呼び、学部長賞を受賞しました。卒業した今も「教育者や大人は自身の学び直しを忘れず、自己探求を通じて新しい価値を見つけ、若者たちに刺激を与えるべきである」を信条に、新たな成長を続ける彼女の挑戦は今もなお続いています。
科目履修のご案内
今回、小木さんが履修した科目「自立型セルフコーチング」は、入学せずとも1科目から短期間で学ぶことができる「単科生制度」で受講が可能です。具体的な科目や内容については、こちらのページで詳しく紹介しています。
BBT大学では説明会や個別相談会を開催しています
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