『限界を突破し、21世紀のリーダーへ』BBT大学の入学式で大前研一学長からのメッセージ
10/5(土)、BBT大学の2024年秋期の入学式・卒業式が開催されました。 今年も、東京の会場とオンラインを繋いだハイブリッドな卒業式となりました。国内外から多様なバックグラウンドを持つ学生を迎え、いよいよ新学期のスタートです。
BBT大学経営学部のグローバル経営学科とデジタルビジネスデザイン学科に入学した学生の平均年齢は33.8歳で、昨年度と比べて若い世代の入学者が増加しました。
以下に、今回の入学式で大前研一学長が述べた祝辞の一部を要約して紹介します。
限界を突破する精神と21世紀に求められるリーダーシップ
皆さん、BBT大学への入学、おめでとうございます。今日は、我々の大学が目指す教育について、私の思いを皆さんに伝えたいと思います。
まず、BBTという校名の由来をご存知でしょうか。これは「Business Breakthrough(ビジネス・ブレークスルー)」の略で、「限界を突破するところにビジネスのチャンスがある」という意味です。皆さんには、ぜひこの学び舎で、この精神を体現してほしいと思っています。
21世紀の今、私が皆さんに期待することは何か。それは、情報が少ない不確実な状況でも、自分の頭で考えられる人間になることです。そして、その考えが自分や世界にどう影響し、どう決断するか。皆さんには決断者、ディシジョンメーカーになってもらいたい。
一方で、やめてほしいこともあります。「自分はこのぐらい」とか、偏差値でものを考えるような発想です。そういった固定観念は一切捨ててください。限界を突破する。これが我々の学校の本質なんです。
そして、クラスメイトとの関係も大切にしてほしい。彼らは栄養剤です。議論を通じてクラスの集団IQを高める。そして集団IQを高めるために自分も貢献する。こういうことを心がけてほしいと思っています。
柔軟な学びと自己決定の場としてのBBT大学
BBT大学の特徴は、硬いカリキュラムを持っていないことです。皆さんが、こういう人間になりたい、こういうことを勉強したいというものがあれば、そのメニューを自分のトレーの上に載せて持っていってください。
我々の学校は、最大8年間在籍できます。好きなだけやったらいいじゃないですか。やりたいことを自分で決めて、それをやるために、普通の人だったら4年でも6年かかってもいい。そういう柔軟な学びの場を提供したいという想いのもとBBT大学は運営されています。
また、サイバーで大半の授業をやりますから、世界中旅行していても、日本中旅行していても結構です。少なくとも日常の行動が学校に通学するという概念で縛られることはありません。この自由度をフルに使ってほしいんです。
私が危惧しているのは、今の日本の教育システムです。これまでの時代は、工業化社会に適応した人材を育てることが重視されてきました。しかし、21世紀にはそれでは全く通用しません。AI時代、少子高齢化の中で、日本が競争力を維持するためには、知的生産性の高い人材が必要です。
はっきり言いますが、人並みのことをして、言う通りに育っていった人は、21世紀の半ば頃には完全に社会的に淘汰されます。だからこそ、皆さんにはぜひ、自分が何をしたいのか、これを考え続けてほしい。新しい時代を生きる中で、そのために必要なものを、この学校にいる間に取得していってほしい。
BBT大学は、皆さん一人一人が自分の可能性を最大限に引き出し、21世紀のリーダーになるための場所です。今日から、自分なりの生き方を組み立ててください。私たちはそのサポートを惜しみません。
入学おめでとうございます。これからの学びに期待しています。
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