『悪い子になって欲しい』BBT大学の入学式で大前研一学長からのメッセージ
4/2(土)、BBT大学の2022年春期の入学式がオンラインで開催されました。国内外から多様なバックグラウンドを持つ学生を迎え、いよいよ新学期のスタートです。
BBT大学経営学部のグローバル経営学科とITソリューション学科に入学した学生の平均年齢は「29.3歳」と例年よりやや若く、女性比率は近年の上昇傾向がさらに強まり「40%」となりました。
今回の入学式では、参加された方々から、大前研一学長の祝辞について多くの反響を頂きました。ここでは、その一部を要約して紹介します。
悪い子になって欲しいと思っています
今、世界中では「デジタル・ディスラプション」が起きています。車であれば電気自動車(EV)により部品が大幅に減少し、今までのサプライチェーンが崩れると言われています。また、自動運転レベル5となれば運転手さえも職を失う可能性があり、世界最大の産業である自動車社会も大きく変貌を遂げると言われています。
このような激しい変化の時代を生き抜く中で、皆さんは今日から悪い子になって欲しいと思っています。
良い子というのは親の言うこと、先生の言うことを聞くことを差しますが、これでは絶対に(自分自身は)変われません。しかしながら、悪い子になり人の言うことを聞かないことを選ぶと、自分に大きな責任が発生します。「じゃあ君はどうする」と聞かれた時、「私だったらこう思う」「私だったらこうする」「このような理由で賛成できません」と、自分はどうあるべきかを組み立てなければいけなくなります。ぜひ皆さんには、これから本学で学ぶ中でそんな生き方を選んで欲しいと思っています。
自分のやり方を貫ける人にこそ、明るい未来が輝いている
頼まれた仕事を早くこなすことが出来る人は20世紀には求められていましたが、21世紀では太刀打ち出来なくなります。今から15年、20年経つとコンピューターが人間を追い越す「シンギュラリティ」の時代がやってくるとも言われています。
このような状況下になった時でも、今お話しした発想が出来る人は生き残ります。
皆さんは、BBTという世界でも稀な「オールサイバーの学び舎」に今日入られました。そこでは「悪い子になって欲しい」のです。「はい分かりました」ではなく、「自分だったらこうする」といった構想は、そのような発想を繰り返すうちに出来るようになります。多くの時間を従来のやり方や物事を処理するだけの時間にあてるのではなく、自分なりのやり方、自分なりの工夫をしていく思考の癖を今日からつけていただきたい。
私が皆さんにお伝えしたいのは「20世紀的な悪い人間」になることが21世紀には重要であるということです。自分のやり方を貫ける人間にこそ、明るい未来が輝いていると思っています。
大変な大学に入ってきてしまったと思うかもしれません。ですが、BBT大学の教員・LAはそんな皆さんを心から応援します。安心して梯子を外してください。BBTの知のネットワークを信じて皆さんの能力を無限に引き出していただきたいと思います。ご入学おめでとうございました。
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