人を動かすには、人に好かれるには、人を説得するには、人を変えるには。
「BBT大学の放課後トーク」では、BBT大学事務局長の横山真也先生(経営学部 非常勤講師)が毎回異なるテーマでビジネスや学び、日常のことについてお伝えしていきます。
相手に「自ら動きたくなる気持ち」を起こさせるために、知っておくべきこと。
今回はビジネス、キャリアに役立つ本のご紹介です。
書店にはいわゆる自己啓発系の本が溢れていますね。
xxな習慣
xxな人の考え方
xxな時代をどう生きるか
こうした本をたくさん見かけますよね。聞くところによると日本では、毎日300冊の新しい本が出版されているとのこと。自己啓発系の本がその何割なのかはわかりませんが、それでも相当な数になります。
私もこの系統の本は好きで使えそうなものはメモして使っています。人によって、また状況によって何が役立つのかは異なりますが、私には10年に一度読み返す本があります。
『人を動かす』(デール・カーネギー著)
自己啓発本の原点とも言われる名著です。あなたも手にとったことがあるのでは。
私がこの本に出会ったのは13歳の時でした。きっかけは私の人生を変えた本『成りあがり -How to be BIG』(矢沢永吉)です。エーチャンが高校一年生の時にこの本に出会い、10回以上は読んだという愛読書なのです。『成りあがり』の話を始めると長くなります(笑)が矢沢が読んだのならオレも(突然ロック調)、がきっかけです。
本題へ戻ります。
『人を動かす』が出版されたのは1936年(改訂版は1981年)というのですから90年近くのロングセラーになります。なぜそんなに愛されているのかは様々な著名人からの推薦からも実証されています。
ウォーレン・バフェット
リー・アイアコッカ
ミハイル・ゴルバチョフ
そんな『人を動かす』ですが、ポイントはいたってシンプルに示されています。
『自ら動きたくなる気持ちを起こさせる』
これだけです。
へ?なんだそれだけ?と思われたあなた。何をアタリマエのことを、と思われたあなた。では、それを実践できていますか?というのがポイントなのです。
カーネギーは全編に渡って、この人を動かすにはどうしたらよいかを具体的なエピソードを交えてわかりやすく解説しています。
『自ら動きたくなる気持ちを起こさせる』
とは、つまりニーズです。ニーズはビジネスの基本でもありますよね。あくまで顧客のニーズがあっての
商品・サービスであるべきだからです。自分よがりでは顧客は喜んでくれるかどうかはわかりません。
90年近くも前の本ながら現代を生きる私たちにも思い当たることが多いです。
人を動かすには
人に好かれるには
人を説得するには
人を変えるには
どうしたら良いか。
わかっているようでわかっていない。やっているようでできていない。『人を動かす』を読み返すたびにあーそうだったと思わされます。何年経っても色褪せない。何年経ってもはっとさせられる。私のような読者が世界中にいるのでしょう。さすが名著です。
ちなみに英題は
How to win friends and influence people.
日本語訳とはちょっとニュアンスが異なりますが「人を動かす」は、要は、ですよね。気になる方は是非本書を読んでみてください。
今回はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
講師プロフィール
横山 真也(よこやま・しんや)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 非常勤講師
フードダイバーシティ株式会社 共同創業者
キャリアダイバーシティ株式会社 共同創業者
UMAMI UNITE PTE LTD 共同創業者
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
東洋大学 国際学部 非常勤講師
2010年日本で独立開業後、12年Yokoyama & Company (S) Pte Ltd(シンガポール)を設立。
14年ハラールメディアジャパン株式会社(現フードダイバーシティ株式会社)、20年キャリアダイバーシティ株式会社を共同創業。
21年ドイツのProVeg International が主宰するアクセラレーションプログラムに選出(日本企業として初)され、UMAMI UNITED PTE LTD(シンガポール)を共同創業。
日本と海外での500社以上のプロジェクトマネジメントが評価され、16年シンガポールマレー商工会議所から起業家賞を受賞(日本人初)。
19年米トムソン・ロイター系メディアSalaam Gatewayから“日本ハラールのパイオニア“と称される。
16年2月からDaily NNAに毎月コラムを連載中。
著書に「おいしいダイバーシティ~美食ニッポンを開国せよ~」(ころから株式会社)。
ビジネス・ブレークスルー大学大学院経営学研究科修了(MBA)、
卒業論文「中小企業のハラール市場への進出アドバイザリー事業」で奨励賞を受賞。
>> 教員プロフィール
BBT大学について
日本初の100%オンラインで経営学学士を取得できる大学として2010年に経営学部を新設。教授陣の6割が現役経営者、学生の約7割が社会人。大前研一が学長を務める本学では、“teach(教える)”ではなく学生が主体的に“learn(学ぶ)”するのを手助けすることに大学の役割があるという考えに基づき設計されたカリキュラムで、グローバル時代を生き抜く力の育成を目指している。2014年3月に1期生が卒業。2014年10月にはe-Learning大賞 厚生労働大臣賞を受賞。2015年12月に「ITソリューション学科」、「グローバル経営学科」、2017年1月に「履修証明プログラム」が、文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」認定。
BBTについて
グローバル環境で活躍できる人材の育成を目的として1998年に世界的経営コンサルタント大前研一により設立された教育会社。設立当初から革新的な遠隔教育システムによる双方向性を確保した質の高い教育の提供を目指し、多様な配信メディアを通じてマネジメント教育プログラムを提供。大学、大学院、起業家養成プログラム、ビジネス英語や経営者のための勉強会等多用な教育プログラムを運営するほか、法人研修の提供やTV番組の制作などあらゆる年齢層に対し生涯に渡る「リカレント教育」を提供する。在籍会員数約1万人、輩出人数はのべ約5万人以上。また、1,300社以上の企業に対して研修を提供。2013年10月のアオバジャパン・インターナショナルスクールへの経営参加を契機に、生涯の学習をサポートするプラットフォーム構築をグループ戦略の柱の1つとして明確に位置づけている。https://www.bbt757.com