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2025/2/26

パートナーが海外駐在することになったら~経験者が語る時間の有効活用方法~

はじめに

パートナーの海外赴任に伴い現地へ移住することは、慣れない環境で刺激的な人生をスタートするチャンスである一方で、それまで積み上げてきたキャリアを手放す経験から焦りを感じたり、時間の使い方に悩んだりする方も少なくありません。

この記事では、学び直しという形で帯同期間を有効活用したBBT大学の在学生・卒業生の声を紹介し、今だからこそ取り組むべきスキルアップのヒントを探ります。

今回インタビューした方

丸山さん(40代・仮名)
アメリカ在住。管理部門でのキャリアに帯同期間中の学びを生かしてさらなるキャリアップを計画中。
栗村さん(40代)
タイ、シンガポール、ミャンマーに計17年在住。現在は国内の医療系企業で国内外のエンジニア同士のコミュニケーションサポートをしている。
園田さん(30代)
2018年夏にアメリカに移住。同時に結婚生活もスタートし、現在は育児やボランティア活動に奮闘中。

帯同中の悩みと学び直しのきっかけ

ー 駐在員に帯同するご家族は、社会とのつながりが築きにくいことやご自身のキャリアの悩みなどを抱えやすいと聞きますが、みなさんはどうでしたか。

園田さん:
実際、上述の悩みを感じる人はとても多いと思います。

夫は社会に居場所がありますが、私は自分で動かなければなにも起きません。ビザの関係で働くことはできず、移住してすぐは誰かに頼らないとできないことが多い環境を苦しく感じてしまうこともありました。「自分の殻を破りたい!」という怒りにも似た強い感情から、日本語教室やフードバンクでのボランティアに加え、アメリカ在住の日本人に向けて、健康に役立つ情報を提供する活動も行っていました。

今は育児が中心ですが、子どもも小さいので一緒に過ごせる時間を大切にできるのは贅沢だと感じています。

栗村さん:
私は最初にタイに移住したとき、体調を崩すことが多かったのが一番つらかったです。日本にも頻繁に帰国しており、夫も心配していました。観光客に見られて現地の人にだまされることもあり、鬱憤が溜まったころにふと、タイのいいところをほとんど見れていなかったことに気づきました。このままでは「タイに住んだことがある」とは言えないのではないかと思い、自分にできることを通してタイのことを理解したいと思いました。そして、生活に慣れたころから、現地の人と接点を持つために日本語教師になるトレーニングを始め、資格を取りました。

その後シンガポールではホテル業界でカスタマーサービスの経験を積み、ミャンマーに移住してからは人材紹介業で経理や秘書と、毎回そこでできる仕事を自分から探したり作っていかなくてはならないことも、チャレンジングだなと感じますが、全力で取り組めることがあることは楽しいです。

丸山さん:
私は帯同前の方が悩みが大きかったです。キャリアの中断に対する不安もあり、自分の中でも本当に行くのかを長い間悩んでいました。夫が先に移住し、1年ほど悩んで休職すると決めた時は、周囲も驚いていました。

 帯同1年目も、「休職してよかったのかな」と悩んだこともありますが、時間が経つにつれて「帰国したらまた1から頑張ろう」と腹をくくれるようになってきました。

― みなさんそれぞれに自分で自分の人生を切り拓いている姿が素敵です!BBT大学に入学したタイミングはいつでしたか?

園田さん:
アメリカに移住してから半年後、まずは語学学校に通い始めました。クラスメートには大学院への編入を考えている人たちも多く、自身のこれからのことについても考えるきっかけになりました。

現地でのボランティア活動の様子

私は高校卒業後、看護学校を出て看護師になり、社会人になってから他の通信制大学に通っていました。しかし、完全オンラインで学習できる環境ではなかったので、アメリカ移住を機に退学しました。アメリカは学歴を重視する文化で、就きたい仕事には学士が必要とあり、どんな選択肢があるか悩んでいたところ、夫がBBT大学を見つけてくれ、とても現実的な解だと思って入学を決めました。

入学前から早期出願特典として受けた科目でのスタッフの丁寧な対応にも安心できました。

丸山さん:
私は帯同を決めた時点で入学することを決めていました。運転ができないため、車社会のアメリカでは自宅で過ごす時間が多くなることは予想していました。

実際に帯同が始まると、予想通り家で過ごす時間が増え、学び直しという選択が正しかったと実感しました。 オンライン学習なら環境に左右されずに新しい知識を得ることができ、帯同期間を有意義に過ごす大きな助けになりました。

また、前職では管理部門に所属し、役員と話をする機会が多かったため、経営の数字に強くなりたいという思いがありました。 

さらに、短大卒であることに学歴コンプレックスを感じていたことも、学び直しを決意した理由の一つです。周囲からは「40代になれば大卒かどうかはキャリアに影響しない」とも言われましたが、自分の中では乗り越えたい課題でした。

BBT大学のことは2010年の設立当初から知っており、退職後に入学することも考えましたが、帯同期間は学び直しを始めるのに最適なタイミングだと感じ、入学を決めました。

栗村さん:
夫の転勤をきっかけに、タイに2年、それからシンガポール、ミャンマーと渡ったのですが、入学したのはミャンマーに移住したタイミングです。

当時ミャンマーではクーデターなどもあったので、気軽に外出を楽んだり、そもそも仕事をしたりできるかもわかりませんでした。なにか時間を有効に使うことができることはないかと調べていた折に、BBT大学を見つけ、オンラインでビジネススキルを身につけたいと思いました。エクセルなどを使うパソコンスキルを中心に、ビジネスについての理解を深めたいと考えたためです。

海外在住中に学んでよかったこと

園田さん:
アメリカに住んでいても、一定のところから英語力がなかなか伸びないと感じる経験はよくある話だと思います。「English Conversation」ではビジネスシーンを想定したロールプレイを通して、時間を余すことなく経験豊富な講師に質問を繰り返したので、日常でも遭遇する交渉に必要なスキルや、困った状況を乗り切る attitude を身につけることができました。アジア系の人たちが少ない地域に住んでいたので、フィリピン人講師の感覚が日本人に近く、ジョークも通じるのが久々の感覚で癒されました(笑)

「国際コミュニケーション力I」では英語力とコミュニケーション力の違いを学び、今ある英語力でいかに相手に思いを伝えるか、という視点にシフトできました。普段の生活に直結する問題に向き合えたことで、終わった頃に一皮剥けたと感じました。

栗村さん:
私にとっては、ビジネスについて学べたことでこれまで経験したことのない仕事に挑戦するきっかけが得られたことは大きかったです。意見を主張すれば、ある程度受け入れてくれる空気感が日本よりもあり、学んだことを実際に生かす場にも恵まれました。

海外だからこそできることに挑戦したいという思いが強く、ミャンマーにいる際、夫の勤務するホテル内の空テナントで店舗を経営しました。企画から店舗経営にいたるまでの過程はBBT大学の科目「マイプロジェクト(現:自由研究)」で先生に伴走してもらいました。

ミャンマーでは消費者の中で食の安全性に関する意識がまだまだ低く、野菜などの生産地がわからなかったり、農薬使用についても言及がなかったりしました。現地のインフラも日本ほど行き届いているわけではないので、店舗の清潔感や買い物の利便性などに困った自身の経験から、オーガニック野菜を販売する食料品店を開きました。ODAでミャンマーの農業支援している人と知り合ったこともあり、高校に行かない農村部の子どもたちが作った作物を店頭に置き、産地も生産者もわかる食品を届けることができました。

ミャンマーは建物が少なく、家賃は最低でも1000ドル~5000ドルはするので、なかなか気軽に店舗を借りることはできません。そのため、ユニークなスモールビジネスの製品を置いたりすることで、様々な WIN-WIN を実現することができました。

取り扱っていたお野菜
実際のお店の様子

また、クーデターのせいで働く場所がなくなってしまった若い人たちに店舗経営を経験させる場としたり、エクセルなどのパソコンスキルを教えたりする機会となったことも良かったと思っています。

いきなりお店を開こうとしていたら、「できない」と決めつけて手を出さなかったかもしれません。「マイプロジェクト」の中では身の周りでできることから、小さくはじめられたのがよかったと思います。グループの人と意見を交わしながら、自分の身の丈に合ったことを少しずつ続けて、気が付いたら遠くまで来ていたという感覚です。グループメンバーの顔を見るたびに「ここでくじけちゃいけない」と思えたり、客観的に自分の行動を振り返れたり、他のプロジェクトからインスピレーションをもらうことができたのもよかったです。

総じて、インプットとアウトプットを繰り返せたことで、現地で一味違った過ごし方を経験できたと思います。

園田さん:
私は学んだことを、医療系団体でのボランティア活動で実践してきました。特に、コロナ禍ですべての活動がオンラインに切り替わったときには、オンライン大学での経験を生かしてリーダーシップを取りました。

例えばセミナーの運営方法なども、それまでの講義形式ではなく、グループワークを提案し、参加者の集中力を保ちながら有意義に情報交換ができるように工夫しました。また、人との接触が制限されていた分、コミュニティの機能を強める方法を模索したりもしました。いろんなアイデアを思いついたり、形にすることができるようになったことで、自分に自信もつきました。

正直、それまでは「リーダー的な役割はできるだけ避けたい」と思うタイプで、仕事でも(プライベートでも)進んで手を挙げることには抵抗が強かったです。しかし、BBT大学のグループワークなどでは、何度も積極的にリーダーを引き受けました。ほかの学生も「BBT大学は挑戦する場」「自分を変えるために使う環境」と期待して集っていたため、挑戦できたと思っています。リーダー経験がついたことからも自信がつき、行動も変わってきたと思います。

丸山さん:
「リーダーシップ」の授業を通して、前職で関わったチームマネジメントを振り返る機会を得ました。

帯同前の職場では、数名の若手社員とマネージャーが在籍していましたが、業務分担がうまくいかず、組織内で混乱が生じていました。そのため、メンバー一人ひとりと話し合いながら、時間をかけてチームを作り上げていきました。

自分の行動を振り返ると、メンバーそれぞれの不安や不満、やりたいことをもとに、チームのあり方や方向性を少しずつ作り上げ、成長の機会を創出することを心がけていたことに気づきました。マネージャーや若手メンバーの「サポーター」として、それぞれの意見を引き出し、行動計画に落とし込む役割を担っていたのだと思います。

「リーダーシップ」の授業で得た視点から改めてその経験を整理することで、復職後にどのようにより実践的なリーダーシップを発揮すべきか、具体的なイメージを持つことができました。授業で学んだ知識と過去の実務経験を結びつけることで、今後のキャリアの方向性が明確になったと感じています。

また、大前学長の『企業参謀』にも通じますが、「経営者の横には壁打ちできる人が必要」という考えには以前から共感していました。経営学の学びを踏まえながら、今後も学びを続け、経営者を支えられる存在になりたいと考えています。

園田さん:
私も「セルフリーダーシップ」の講義を通して自分の価値観を内省したり、「自由研究」で渡米に関連して起きたことやその時の感情を整理したりしました。先生とラーニングアドバイザーの2名が伴走してくれた他、発表のタイミングで他の先生や学生からもコメントをもらいながら、自分の好き嫌いや向き不向きを改めて言語化する機会となりました。これから長期的にキャリアを描く中で、自分の中に軸を持つことはとても意味のあることだと思います。

また、「チャートで考える技術」「映像制作とデザイン」に加え各科目の発表会を通して、自分が視覚的表現が好きで得意だと確信していきました。こうした経験から、関心の強かったアートについてオンラインで勉強を始めました。フォントやデザイン、美術史などについての知見を広げています。

丸山さん:
私もBBT大学を近々卒業予定ですが、卒業後も学びを継続し、企業のガバナンスやコンプライアンスに関する知識を深めていきたいと考えています。これまでの経験を活かしながら、経営における健全な意思決定を支える視点を養い、組織運営に貢献できる力を身につけたいと思っています。

また、組織のリスク管理や不正防止といった視点だけでなく、人の行動や意思決定のメカニズムにも関心があり、行動心理学についても学べたらと考えています。ルールの整備だけでなく、人の心理を理解したアプローチを取り入れることで、より効果的な組織作りに貢献できるのではないかと考えています。

 経営者の壁打ち役として、客観的な視点を提供し、組織が持続的に成長できるようサポートできるよう、さらに学びを積み重ねていきたいと考えています。

BBT大学の学習環境

園田さん:
オンラインという学習環境で、ビジネスの学位を得られたのは大きいです。この先はアメリカで働くことも考えていますが、アメリカでは学位を起点に選べるキャリアが絞られます。ビジネスであればどんなトピックでも関連させやすく、汎用性が高いと考えています。これから新たに「挑戦してみたい」という気持ちが湧いてきたときにすぐに動ける柔軟性と実行力を持ち続けたいと思っています。

栗村さん:
最初はテキストでのディスカッションに結構苦戦しました。
意見を話すのは得意なのですが、文字で考えとその裏付けなどを論理的かつ簡潔に書くのは全く別のスキルだと思います。

最初のころは「RTOCS」の議論をするための情報収集だけであっという間に2時間経っていたりして、やっと投稿したと思ったらビジネスの専門家から返信がついて、また返信に悩んで...という繰り返しが1年目は苦しかったです。

学びを積み重ねるうちに、経営者になったら全体的に物事を捉えて、順序立てたりしながら情報を整理し、自身や自社の軸を持ちながら意思決定を重ねる必要があるのだとわかり、こうした言語化のトレーニングの意味を感じられるようになりました。いい経験になったと思います。

丸山さん:
短大生の頃から、実践経験のない大学の先生が机上の理論だけで講義を進めることに違和感を感じていました。理論と実践の間には大きな隔たりがあり、学びが実際の現場でどのように活かされるのかが見えにくいと感じていました。

BBT大学では、実務家の先生から教科書に載っていない知見を学ぶ機会が多く、実践を通じて物事を理解することができました。また、オンライン学習ならではのメリットもあり、どこにいてもアクセスできるため、帯同期間中でも継続的に学ぶことができました。ディスカッションやグループワークを通じて、多様なバックグラウンドを持つ人々と意見を交わすことで、視野を広げる貴重な機会にもなりました。

まとめ:帯同期間を自己成長のチャンスに

期間の長さにもよりますが、海外で過ごす帯同期間は、キャリアにおいても人生においても大きな転機となります。その時間を、自分の可能性を広げるために学び直しに挑戦するという選択肢もぜひ検討してみてください。

世界中どこにいる方でも、キャリアをさらに飛躍させるために学べる環境がBBT大学にはあります。未来のキャリアのために、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

この記事の執筆者

ビジネス・ブレークスルー大学

BBT編集部
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